建築士コラム

プロジェクトの足跡

角南 公淑

竣工写真

「世界はいつも、決定的瞬間だ。」(森山大道)
「建築写真でも決定的瞬間がある。それを見逃すな」(村井修)

先日、竣工して1年以上過ぎた富田林の家へ竣工写真の立会いに行ってきました。

竣工写真は弊社の仕事を残す役割もありますが、一番の目的は未来のお施主様へ、設計時に説明するのに写真があると生活のイメージがしやすいといった点があります。
竣工当時、コロナが流行し撮影が延期となり、1年以上が過ぎてしまいました。
すでに新居での生活も随分と経過したにも関わらず、竣工写真の撮影を快諾して頂いたことに感謝申し上げます。(前日の片付け、ありがとうございますです。笑)
住宅建築の場合、お施主様のプライベートな生活がはじまってしまうので、なかなか生活後に竣工写真をとる機会がありません。
私、個人的には家具や生活感など、人が映ってこそ空間が生き生きとしたものになると思っています。
また、生活後に訪れると、自分が予期していなかった使い方をしてくださっていたり、新しい発見もあってお施主様との会話も弾みます。
施工途中にはなかなか振り向いてくれなかった娘さんが一緒に遊んでくれるようになっていたりと。そんな楽しみもあります。
今回、主に店舗設計を手掛けている設計者かつ、私の友人でもある写真家に撮影をお願いしました。
自らも設計者であるので富田林の家の特色でもある光のうつろい、借景などとてもよく理解してくれました。
空の色が一番よくなる時間を見計らい、その瞬間を待ってシャッターを押す。
そんな素敵な写真を撮って頂き感謝いたします。
後々考えてみれば、お施主様には、大変ご迷惑な事だったんだろうなと思います。
今回は、ご理解頂き、快く迎えていただいたお施主様には大きな感謝しかありません。

OTHER COLUMN

代表の想い

建築士松永 康宏

「デザインビルド」の重要性とは

代表の想い

建築士松永 康宏

事務所移転について

代表の想い

建築士松永 康宏

専門性の高い「設計集団」

建築士コラム一覧に戻る

RAFT 株式会社ラフト