建築士コラム
プロジェクトの足跡
松永 康宏
道頓堀に「だるま大臣」 Vol.1
はじめに
建設会社のカンサイ建装工業の草刈社長から「上山会長が道頓堀でビルを建てるので一緒にせへんか?」と連絡頂いたのがプロジェクトの始まりでした。
2019年2月に上山会長と面談し、打ち合わせがはじまり少ししたところで上山会長から「だるまの人形を建物の屋上に載せて回したら、おもろないか。」と提案がありました。
突拍子もない発想に思わず笑いがこみ上げてきました。早速、事務所に戻りイメージのスケッチを手書きしました。
2019年2月に上山会長と面談し、打ち合わせがはじまり少ししたところで上山会長から「だるまの人形を建物の屋上に載せて回したら、おもろないか。」と提案がありました。
突拍子もない発想に思わず笑いがこみ上げてきました。早速、事務所に戻りイメージのスケッチを手書きしました。
最初は楽しいイメージでいたのですが、巨大な人形をどのように回転させるのか、そしてどのように構造的に成立させるのか。
今までに経験したことがない問題が山積でした。まさに私たちのフィロソフィにある「楽観的に構想し悲観的に計画し楽観的に行動する」状況でした。
今までに経験したことがない問題が山積でした。まさに私たちのフィロソフィにある「楽観的に構想し悲観的に計画し楽観的に行動する」状況でした。
3つの難題
1つ目の難題は、屋上工作物の業者選定でした。
ちょうどオリンピックの建設ラッシュ時期が重なっていたため、特殊な造形物や機械を製造する業者が、全てオリンピック関連の仕事に追われていました。
協力業者を探すのに半年程度を要しましたが、2019年8月頃にようやく協力業者も見つかり本格的に設計業務がスタートしました。
ちょうどオリンピックの建設ラッシュ時期が重なっていたため、特殊な造形物や機械を製造する業者が、全てオリンピック関連の仕事に追われていました。
協力業者を探すのに半年程度を要しましたが、2019年8月頃にようやく協力業者も見つかり本格的に設計業務がスタートしました。
2つ目の難題は、川からの湧水でした。
北側の隣地が道頓堀川という敷地条件です。既存建物の解体後に川から湧水が発生したため、掘削深度を一定の範囲に制限することになりました。
3つ目の難題は、屋上工作物の想定を超える重量でした。
総重量が想定より1.5倍になり20tとなりました。当初地階RC造、1階~5階を鉄骨造とする予定でしたが、最終的には全て鉄骨造とすることになりました。一旦、RC造で設計を完了し申請も行っていたので、変更作業は相当な労力を要しました。
難題を乗り越え、2020年2月、地鎮祭も終わり着工寸前のところで確認済証を取得することができました。
北側の隣地が道頓堀川という敷地条件です。既存建物の解体後に川から湧水が発生したため、掘削深度を一定の範囲に制限することになりました。
3つ目の難題は、屋上工作物の想定を超える重量でした。
総重量が想定より1.5倍になり20tとなりました。当初地階RC造、1階~5階を鉄骨造とする予定でしたが、最終的には全て鉄骨造とすることになりました。一旦、RC造で設計を完了し申請も行っていたので、変更作業は相当な労力を要しました。
難題を乗り越え、2020年2月、地鎮祭も終わり着工寸前のところで確認済証を取得することができました。