建築士コラム
プロジェクトの足跡
上野 隆一
デザイン&ストラクチャー Vol.6
「藤井寺市岡二丁目PJ」
はじめに
本計画は、藤井寺駅より徒歩5分ほどの商業エリアに位置するオフィスビルです。
今回、本物件の設計・施工の工夫した点などをお伝えします。
今回、本物件の設計・施工の工夫した点などをお伝えします。
既存地下躯体を活かした基礎計画
本計画地には、商業ビル(地下1階、地上3階、S造)が存在しており、既存の地下躯体を残置し、再利用した基礎計画としました。
残置するメリットについては
①既存地下躯体が土留め壁(お椀)の役割を担い、その中に、セメントを混ぜた改良土を充填することによって、敷地全体どこにでも建築可能としました。
②既存地下躯体を土工事の山留壁として利用することで、解体範囲の削減、工期及びコストの縮減を実現できました。
残置するメリットについては
①既存地下躯体が土留め壁(お椀)の役割を担い、その中に、セメントを混ぜた改良土を充填することによって、敷地全体どこにでも建築可能としました。
②既存地下躯体を土工事の山留壁として利用することで、解体範囲の削減、工期及びコストの縮減を実現できました。
以上のことから、既存地下躯体を活かした基礎計画を採用しました。
デザイン&ストラクチャー
本計画は、柱位置を内部に控えることで、プラン上テナントスペースに柱が出てこないよう、テナントスペースを柱で囲み、2m跳ねだした廊下を計画することで自由度の高いプランニングを可能としました。
また、柱位置を建物の内側に設置したことから、1スパンの長さを抑え、跳ねだし梁と控え梁で重量を均衡させることで、安定した架構としました。
また、柱位置を建物の内側に設置したことから、1スパンの長さを抑え、跳ねだし梁と控え梁で重量を均衡させることで、安定した架構としました。
以上のことから、基礎計画及び、意匠計画のデザインを含め合理的な架構計画とできました。
おわりに
地下外壁躯体を活かした基礎計画は、前例もほとんどなく、非常に珍しい計画、施工の中、多くの方の力で完成に至りました。
この場をお借りして、感謝申し上げます。
(担当:岩崎理保)
この場をお借りして、感謝申し上げます。
(担当:岩崎理保)